エネルギー問題、環境汚染などがクローズアップされて、DIY(ドゥ イット ユアセルフ)が注目されていますね。「ミニ太陽光発電システム」で自家発電するワークショップが盛んにおこなわれたり。小規模農業に取り組む方も増えています。
今回注目したのはちょっと新しい自給自足のきっかけ窓ぎわの家庭菜園です。
本来、家庭菜園の理想としては、何人か共同で自然豊かな田畑をレンタル、みんなでドロンコになって田植え、種まきも、収穫も! といったところでしょうか? でも仕事をしながらでは簡単に踏み出せない方も多いはず。土造り、肥料、手入れ、害虫害獣対策などなかなか大変そう。ベランダのプランター菜園でも都会の強すぎる日差しや根くされで枯らしてしまうことが多かったりします。
まずは日頃食べる分だけの野菜を自宅でつくりたい、忙しくスペースのない都会生活の中でも気軽に菜園をやってみたい、そんな方にピッタリなのが窓に取り付ける垂直型の家庭菜園キット「Windowfarms」(ウィンドウファーム)。
栽培に必要なのは自然の光と水とオーガニックの液体肥料だけ。土は必要ありません。(栽培キットの環境維持に電源が必要です)
お好みでカスタマイズしたいですがシンプルなデザインでインテリアとしてもよい感じ。
おそらく全ての部屋にある窓に吊るす形態なので設置場所には困りません。
「ウィンドウファーム」は世界中の人々が参加するオープンソースのプロジェクト。すべての情報を公開し誰でも開発に参加できます。
すべての情報を公開することで多くの人に実践者として参加してもらうことに成功しました。
そして実践者が問題点をSNS(約18,000人が参加)で共有、お互いに試行錯誤することで現在の販売できるような栽培キットが完成しました。
ある人は肥料を改良し、日照時間の少ない国の人はLEDライトを取り付ける、このような共同開発の仕組みをR&DIY(自力でおこなう研究開発)と呼んでいるそうです。
購入サイト(アメリカのみ)
https://store.windowfarms.com/
早速購入を試みましたが現時点(2013/09/15)では日本から購入することはできませんでした。
Webサイトも日本語翻訳されていません。
※朗報、アメリカ合衆国以外の国への通信販売について可能にでできるように働きかけているというお知らせが購入サイトに明記されていました。
関税などいろいろ難しい問題はありそうですがぜひ実現してほしいです。各国語への翻訳についても協力を呼びかけていました。
でももしあなたがその気になれば必要な情報は全て公開されているので、ペットボトルなどで自作することが可能。
実際にWindowfarmsで野菜を作った人たちのウェブアルバムはコチラ
育てた野菜を収穫している表情はみんなうれしそう!
無農薬だから安全、土を必要としないので清潔ともいえそうです。
なにより新鮮な野菜を食べる直前に収穫することができます。
自分でできることを少しづつ増やしていく
水、電気、ガス、食べ物、私たちは身の回りのほとんどのものを他人に依存して生きています。
それはもしかするととても恐ろしいことなのかもしれません。
大きな自然災害などがあり、少しづつそう考える人が増えてきました。
自分で野菜を作ってみる。
それは健康な食生活を考えるきっかけとなり、世界に誇る日本の農業を大切にするきっかけにもなるはずです。
ウィンドウファームで手軽な自給自足を始めてみる。
それはきっと豊かな生活の第一歩となりそうです。