明治神宮前にある「eatrip(イートリップ)」に訪問
フードディレクター野村友里さんが主宰する「eatrip」との出会いは、野村さんが初監督したという同名の映画から。丁寧に食と向き合う方々の生活やインタビューを紹介してくれる、現代人と食の関係を描いたドキュメンタリーです。
野村さんは画面には登場しませんが、料理をする手元のシーンは迷いがなく美しく、モンゴルのゲル(家屋)のようなテントで出演者が食す料理はシンプルだけどキラキラしていました。
そんなeatripは、渋谷の喧騒から解放される表参道の裏道からさらに小道を入った奥まった場所にありました。
エントランスや周りを囲むお庭はゆったり、店舗に併設された小さなかわいいお花屋さんが優しい光の中作業をしています。
古民家を改築したような店内は、テーブルごとのスペースが十分確保され、ふんだんに使われた木材とやわらかい照明でリラックスできます。
サンルーフとなっていて開放感のある大きなテラス席、カウンター席、奥には大きなテーブル席、スタッフさんも個性的。イスや器などすべてにこだわりが感じられました。
メニューはシンプル。コースとその中からアラカルトを選べます。(きっと隠れメニューなどもありそう)
グラスワインの種類も多く、個性がはっきりしていてうれしい。その他のドリンクメニューにも厳選した素材がそえられていました。
「初めて本物のグリーンピースと出会えた!?」
料理については文字で書くことは難しいですが、ビシビシ際立って伝わってきたことは、全ての食材のおいしさがはっきり感じられたということ!!
野菜、チーズ、お肉、ハム、デザートすべての味付けの中に食材自体の味わいを実感できたことが一番の印象。
特にびっくりしたのは、今まで苦手だと思っていたグリーンピース。見た目もしっかりしているので食べてみると歯ごたえと甘みがあってとってもおいしい!
(今まで食べていたグリーンピースは別の食べ物だと思ってしまうほど)
一品ごとを味わい楽しみあっというまに時間は過ぎ、「eatrip」の生き生きと生きるための食をいただきパワーアップ完了です!
食べログなどでも、まだ口コミも少なく知る人ぞ知るお店かもしれません。
Journal Eatripを拝見するとケータリングや展示会など食に関するトータルなアプローチが紹介されています。
丁寧に吟味した「食」は至福の時間。そして食べる事は一生涯続いていく誰しもが欠かせない時間です。
食を再確認できるイートリップ、おすすめです。
映画「eatrip」:作品紹介より
フードクリエイティブ・チーム「eatrip」を主宰し、テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍するフードディレクター野村友里が 本作品で、初めて映画監督に挑戦しました。 全編フィルム撮影を敢行し、”人”と“食” との関係や、形や言葉には表現しきれない空気感や流れる時間をピュアに描いた 手づくりの作品です。食を生業とする野村友里が描きだす本作品は、誰もが共有できる“食べる”ということを通して、 複雑な時代をシンプルに生きる人達と出会い生きるということを知る為の旅にでることからはじまります。 年齢や職業、環境を問わず、毎日を生き生きと生きる人たちへ、その人たちの“食”との向き合い方についてのインタビューを通し過去と未来をつないでいる、今の時代性や日々の生活を描き、 ”人”と“食”とがつながる儚くも尊い瞬間をみつめます。