『ハーブ&ドロシー』は、
実在する現代アートコレクター
2010年に公開された「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」はこんなドキュメンタリー映画。
ニューヨークで暮らす郵便局員ハーブと図書館司書ドロシー。二人の共通の趣味はアート作品のコレクションです。コレクションの基準は「自分たちの給料で買える値段であること」「1LDKのアパートに収まるサイズであること」だけ。
けっして裕福ではないアパート生活でコレクションした作品は4000点以上。なかにはとんでもなく貴重な作品が無造作に収納されていたりしたのです。
そんな二人に美術館からの寄贈依頼があったことから、とんでもないコレクションの全貌が明らかに……。
ハーブとドロシーのアートに対する姿勢と生き方が多くのファンを獲得した作品です。
そんな映画の続編『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』が、3/30からロードショー公開されています。
http://www.herbanddorothy.com/jp/
しかも映画の制作資金を「クラウド・ファンディング(インターネットを通じて多数の支援者がアート活動や社会貢献活動等のプロジェクトに対して資金提供を行う)」というプロジェクト支援サービスを利用して見事資金調達に成功し公開にいたっているということ。
クラウドファンディングって何?
このクラウドファンディングという仕組みは、近年、アメリカを中心にいくつものサービスが立ち上がりとても注目されているようです。
チケット制となっていて資金を提供してくれた支援者(コレクター)に各種特典ノベルティー等をお礼として提供します。
映画プロジェクトであれば映画の鑑賞チケットがもらえるのでとてもわかりやすい支援の仕組みですよね!
http://justgiving.jp/
日本でも気軽に寄付する感覚が広がる!?
日本は欧米と違って、寄付という文化が定着していないとよく言われます。
目的と資金の用途などをはっきり明記して、支援者にはプロジェクトの結果までを伝える仕組みが確保されれば、日本でも寄付がもっと広がるかも、期待したいところです。
一人ひとりが提供できる資金は少なくても大きなプロジェクトを実現できる可能性がひろがりますね。
……
さて、映画の話に戻ります。
今回の映画ではハーブとドロシー夫妻に別れが訪れてしまうということ。うー怖いけど見届けたいです。二人のコレクションがどんな形で活かされているのかはとても楽しみです。
みなさんもぜひハーブ&ドロシーに出会ってみてください!